どうもこんにちは!今回も私の経歴を細かーくお話していこうと思います!
ざっくり、私の経歴は以下の通りです↓↓
(今日の話題は★にしてます!〇は過去記事をご覧ください!)
〇中小企業の委託給食(新卒~2年ちょい)
大量調理、献立作成、発注業務、食数管理etc…
〇私立保育園の調理員代替の契約社員(1年ちょい)
大量調理、離乳食作成、おやつ作成、献立作成、発注業務、給食だより作成etc…
〇大手委託会社(3年半)
大量調理、献立作成、発注業務、食数管理、労務管理(責任者業務)etc…
〇消化器専門病院の病院管理栄養士(3年ちょい)
患者管理、栄養指導、NST業務(資格はないよ)、他職種研究etc…
★併設施設ありのケアミックス病院の管理栄養士(~現在:2年目)
患者管理、栄養指導、カンファレンス、サマリー作成、学会発表etc…
…とまぁ、割と栄養士・管理栄養士業務の大まかな事はやってきたかなぁと思います。
今日の話題は現在の病院直営管理栄養士のお話です。
田舎の病院管理栄養士 ~超アナログで前時代的な田舎の病院~
さて、結婚にてまた田舎に戻ってきましたが、もう一度直営の管理栄養士に転職すべく、某有名人材バンクから求人を探しました。エージェントが仲介に入ってくれるのですが、正直私には合わないと思いましたね(担当者との相性もあると思いますが)。あまり自由に就活出来ず、紹介された1件目のところで決まってしまいました。
また、私はあまり通勤に時間をかけたくないタイプで、今まで通勤15分以内でしたが、田舎なので求人の数自体が少なく、多少離れたところまで候補に入れないと就活が厳しかったんです。おかげで片道50分の通勤をする事になりました。(最近この距離が辛く感じるようになってきています。)
そんなこんなで決まった転職先ですが、敷地内に併設の有料老人ホームと介護老人保健施設(50床)がある消化器メインの個人病院でした。家族経営で、上役はほとんどが身内の方々です。
病床数は104床で厨房は委託が入っており、病院の厨房で老健分も一緒に作っています。なので食数は約360食/日くらいです。元々は給食も長い事直営で、委託は割と入りたてで、私が入職した当時がまだ入って1年半くらいでした。
病院直営の管理栄養士が本来は3人のところ、入職時は1人で、しかもその年の新卒の子(入職半年目)しかいませんでした(この時点でブラックみを感じましたね…)。あとは老健の管理栄養士が本来2名体制のところ、1名という感じです。
この病院、超アナログで超昭和的な病院なんですよね。考え方もやり方も。この病院で今どういう働きをしているのか、見ていきましょう!
1年目 ~脱・アナログの為に奮起~
入職してすぐ、書類の作り方に愕然とした事を覚えています。何でもかんでも紙ベース。特に電カルが入ってるのに給食システムで書類作成し、それを出力して電カルにスキャンして入れ込む、というやり方をしていた事にビックリしました。何で??みたいな。無駄が過ぎる。。。
電カルがなかった頃の名残らしいのですが、電カル入って数年経ってるんですよね…。
また、取っておく必要のない書類をもう必要以上に綺麗にまとめていたりとか、とにかく要らん事に時間を使い過ぎてるなーって思いました。
前の病院と同じ電カルだった事もあり、電カル内に書類作成できるよう設定できる事は知っていたので、まずはそれを優先的に行いましたね。で、紙ベースの時は各職種の担当者が押印していましたが、それも前のところはしてなかったし、要らんのでは?って事で、念のため保健所に確認してから、正式に廃止しました。なので、電カル内で作成し、出力せずに電カル内で完結する流れに変えました。アセスメント・モニタリングや退院処理も電カル内で完結できるようになったので、これだけで大幅に時短できましたね。また、無駄に綺麗に取っておいた書類も、簡潔にまとめて保管する方法に変え、紙媒体が一気に減ったので、保管スペースの削減にも繋がりました。もちろん紙の無駄も減った事になります。
これだけでもだいぶ楽になったのですが、別の問題もありました。それが食札です。
うちの病院は委託契約上、食札と食数ボード変更は病院側がやる事になっており、食札は発行された食事箋を見ながら手書きで行っていました。アップ食とか大変でしたね。
また、食事箋で数日先の変更とかも出るので、食事変更ノートを作って先の変更は別で手書きで管理していたんです。これ、めちゃくちゃ手間だし、何より全部手書きなのでインシデントが多かったんです。そりゃ変更全て手書きなんですから、ヒューマンエラーは起こりやすいですよね。
そういう背景もあり、食札と食数ボードの委託化と食札の自動印刷で解決できると考えました。(うちで使っている給食システムも前の病院で使っていたし、それで食札が印刷できる事も知っていました)
委託化については、交渉したものの出来ないと言われたので、食札の自動印刷を行う方向に絞られました。ただ、この食札の自動化は電カルとのシステム連携が必要な為、100万近くかかるとの事…
上役に打診する必要がありました。
で、問題はこれをどういう風に上役達に訴えるか、です。
この場合は良い機会がありました。インシデント報告会議です。この会議には病院の理事長が出るので格好の機会だと思い、食事変更のインシデントについて発表する機会をいただきました。パワーポイントを使って、こういう状況だからインシデントが起きやすい、だから自動化をして欲しい、というのを訴えたんです。(ここでの伝え方はまた今度、別の記事にする予定です)
理事長ははっきり物事を言うタイプだけど、頭の回転が速く物分かりが良い方なので、割とあっさりと、いいんじゃない、事務方に言ってみたら?と言ってくださいました。
また、この発表を見ていた方々からも一目置いていただける機会ともなり、まだ話した事もなかった課長から「論理的で良い発表だったよ」と声をかけてもらえました。(何でも、こういう発表の仕方は栄養課としても病院全体でも今まであまりなかったようで、「お、良い視点のやつがきた」と思ったらしいです)その課長によると、理事長は良い事は良いというけど、ダメな事ははっきりダメという方だから、あの反応をもらえたのは本当に納得しただろうから自信を持っていい、と教えてくれました。
…と、ここまでが大体3ヶ月くらいです。濃かった。。もはやその頃の細かい記憶はあまりないです。笑
しかし、理事長から許可をいただいても、実際にお金を扱う事務方はまた強敵でしたね。
いくら説明しても金額ばかりに目がいって理解してくれず、全然頷いてくれませんでした。事務方の役職は1人だけ味方がいましたが、そのさらに上の方が全然頷いてくれませんでしたね。
一応、毎月栄養士会議で施設長にも報告して理解を得ていましたが、施設長もお金の管理は事務方に任せているので、どっちの言い分も分かる、といった感じで進んでいなかったんですね。
結局この話の結末は、ちょうど電カル更新のタイミングだった時に、電カルの業者が更新の見積内訳の中に食札の自動印刷を組み込んでくれて(その方が安くつくからという、業者側のご好意だったそうです。結果80万近くになってました。有難い。)その旨事務方に話したらしいけど、それをしっかり確認していなかった事務方がそのまま見積に印鑑を押したんです。
私たち栄養士側はまだ見積段階の認識でいたのですが、業者から「今月中に設定に行きます」という連絡が突然来た事で「!?」ってなりまして、事務方に確認にいって発覚しました。(なぜか事務方の当事者から栄養課が勝手に進めたみたいな言いがかりつけられましたけどね。結果オーライなんでもういいやって感じです。何より見積書に記載あったから事務方のミスっていう証拠あるし。笑)
全員に納得してもらって気持ちよく取引き、という綺麗な流れとはいかなくて何となくスッキリはしませんが、結局は行動を起こした事で自動印刷する事が出来たので、意味はあったかなと思います。おかげで今はインシデントも無駄な作業も激減し、だいぶ楽だなと思います♪
また、委託変更も検討し、見積を出すまではしましたが、頓挫しました。
(その辺の詳細が知りたいといった需要があれば、今後別に記事にします。)
でも、その委託変更の過程で、院長に栄養課のこれまでの改革とそれで余裕が出来た時間で得た利益や改善(栄養指導数増加や他の加算算定、嚥下調整食の見直し等)、今後取り組みたい事、それをする為に委託変更をしたい旨をまとめた資料を提出し、見積を出す許可をいただけた上、「栄養課の事は基本的には彼女(私)に任せて良い」と言っていただけました。
これが大体入職8ヶ月くらいなので、半年でかなりやった事のアピールは出来たかなと思います。しかしかなり濃い1年目でした。笑
2年目(現在) ~新入社員が増える為の体制づくり~
入職1年を超え、新入社員が来年度入る事が決まりました。しかし、一応うちの病院の管理栄養士が本来3人体制という事ですが、実際に3人いた事はなく、実質初の試みとなるんですね。
で、現在体制を整えるべく動いているのですが…、仕事分担やタイムスケジュールなどがあまり進んでいません。というか上役達がどう考えているのか分からないっていう感じなんですよね。
話し合いが進まない…。
今力を入れて行っているのは環境調整です。うちの栄養課がとーーっても狭くて3人では仕事出来ないので、お引越しするべく部屋の調整なり電波の調整なりを行っているところです。
部屋のお引越しもだいぶ揉め、3ヶ月くらいは某有名曲のように「3歩進んで2歩下がる」ような感じでしたが、ようやく希望通りのお引越しが出来そうな状況になりました。
また、老健側への異動も後々出る可能性も含め、色々と環境が変わりそうです。
まだまだ改革する事も多いですが、これからも頑張って取り組んでいきますよ!
通勤時間にいい加減耐えきれなくなるまでは、ですが。笑
まとめ ~今の時点での改革の成果~
まだ辞めてはないので、良かった点と悪かった点のまとめはしませんが、この1年半で私の行った改革の成果はまとめておこうと思います。
●行った改革
・書類のやり方変更(システムから電カルへ) 実現
・書類の整理方法変更(簡潔に済ませる) 実現
・委託内容変更(食札・食数ボードの委託化) 失敗
・委託会社変更(年間委託費用+700万) 失敗
・食札の自動印刷化 実現
・栄養課のお引越し 現在進行中(実現しそう)
細かい事ではもっとたくさんありますが、失敗した事も多いです。十中八九なんてものではなく、十中二三くらいかなと思います。でも失敗した事が全て無駄だったわけではないです。例えば委託会社変更の時は、提出した資料のおかげで院長からの信頼を得られたわけです。
また、上では話題を出していませんでしたが、委託内容変更の交渉を行ってから、委託業者との関係性も変わってきました。新卒の子が1人だった時は委託側の方が強く、シフトにも文句言ってくるくらい干渉されていたんですが、私が来てからは委託と直営側の線引きをするようにしました。何かあれば委託会社の支店に連絡し、とにかく本部側を巻き込んだんですね。交渉もその一環でした。結果、今は委託側との関係はだいぶ対等になりました。(裏では文句言われているかもしれませんが…)
それに、改革出来た事は、それで大きな良い変化が起きた事も事実です。行動しなければ食札は今でも手書きのままで、ヒーヒー言ってたかもしれません。
変えたいと思う事を全て変えられる程甘くないですが、変えられたらその成果は大きいし、変えられなくても評価を得られる可能性がある、という事は言えるかなと思います。
という訳で、私の経歴は今回で以上になります。
今後は、私の経験から得られた事(コミュニケーション術や交渉術、評価される為の伝え方等)を深堀りしてお伝えしていこうと思っています。
ここまで全ての経歴を読んでくださった方、ありがとうございます!
これからの更新もお楽しみに★
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